「光回線にすると固定電話はどうなるの?」「ひかり電話って何が違うの?番号はそのまま使える?」——光回線を申し込むときに必ず出てくるのがひかり電話(光電話)の疑問です。この記事では、ひかり電話の仕組み・料金・固定電話番号の引き継ぎ条件を、NTT東日本/西日本の公式情報をもとに整理します。
結論(先に要点)
- ひかり電話=光回線(光ファイバー)を使った固定電話サービス。NTTのアナログ加入電話より基本料・通話料ともに安い傾向で、電話機はそのまま使えます。
- 基本プランの月額は550円(税込)、通話料は固定電話宛全国一律3分8.8円。従来のアナログ加入電話(住宅用・2026年4月〜 月1,815〜2,090円)より基本料を抑えられるのが大きな違いです。
- 今使っている固定電話番号は、条件を満たせばそのまま引き継げます。NTT東西が発番した「0AB〜J番号(市外局番から始まる番号)」が対象で、2025年1月開始の双方向番号ポータビリティにより、ひかり電話専用番号や他社発番の番号も移行できるケースが広がりました。
- 固定電話を使わない人はひかり電話なし(ネットのみ)の契約も可能。必要かどうかは「固定電話番号を残したいか」で判断するのが基本です。
ひかり電話(光電話)とは?仕組みをわかりやすく解説
ひかり電話とは、光回線(光ファイバー)を利用して提供される固定電話サービスです。従来のアナログ加入電話が電話専用の銅線(メタル回線)を使うのに対し、ひかり電話はインターネットと同じ光回線にIP電話の仕組みを載せて通話します。
名前は事業者によって異なりますが(NTT東西=ひかり電話、ドコモ光電話、ソフトバンク光電話=おうちのでんき/ホワイト光電話、auひかり電話サービス など)、いずれも仕組みのベースはNTT東日本・西日本のひかり電話、または同等のIP電話です。本記事では基準となるNTT東西のひかり電話の数値を中心に解説します。
アナログ加入電話・IP電話との違い
「ひかり電話」「アナログ固定電話」「050から始まるIP電話」は混同されやすいので、まず整理します。
| 項目 | ひかり電話 | アナログ加入電話(NTT) | 050IP電話(アプリ系) |
|---|---|---|---|
| 使う回線 | 光回線 | 電話専用の銅線(メタル) | インターネット回線・モバイル |
| 電話番号 | 03・06など市外局番から始まる0AB〜J番号 | 同左(市外局番) | 050から始まる番号 |
| 110・119などの緊急通報 | 利用可能 | 利用可能 | 利用不可のサービスが多い |
| 月額基本料(税込) | 550円(基本プラン) | 住宅用1,815〜2,090円 ※2026年4月〜・級局区分による | 0〜数百円程度 |
| 固定電話機の利用 | そのまま使える | そのまま使える | アプリ/専用機器が必要 |
ポイントは、ひかり電話は「市外局番から始まる番号」と「緊急通報」が使え、しかも基本料が安いこと。アプリ系の050番号は安価ですが、110・119などの緊急通報に対応しないサービスが多く、固定電話の代わりとしては用途が限られます。緊急通報や対応状況は契約前に必ず公式で最新確認してください。
ひかり電話の料金(基本料・通話料・付加サービス)
ここではNTT東日本・西日本の公式料金(税込)をもとに、ひかり電話の費用を整理します。事業者やプランによって異なる場合があるため、申し込む窓口の料金は必ず公式で最新確認してください。
月額基本料金(プラン別)
| プラン | 月額(税込) | 内容の目安 |
|---|---|---|
| 基本プラン | 550円 | 1番号・通話料は使った分だけ |
| 安心プラン | 1,540円 | 1,408円分の通話料を含む |
| ひかり電話A(エース) | 1,650円 | 528円分の通話料+主要な付加サービス6種を含む |
| もっと安心プラン | 4,290円 | 5,280円分の通話料を含む |
一般家庭で通話が少なめなら基本プラン(550円)で十分です。毎月一定量の通話があり、ナンバー・ディスプレイなどの付加サービスもまとめて使いたい場合は、付加サービス込みのひかり電話A(エース)が割安になるケースがあります。
通話料金
- 固定電話宛:全国一律 3分8.8円(距離に関係なく一律なのが大きな特徴)
- 携帯電話宛:17.6円/60秒(1分あたり。事業者・時期により変動の可能性あり)
- ひかり電話どうしの通話:無料となるケースあり(条件は公式で確認)
アナログ加入電話は距離に応じて通話料が上がりますが、ひかり電話は遠距離でも全国一律。遠方への通話が多い家庭ほど差が出ます。
付加サービス(オプション)の料金
| 付加サービス | 月額(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| ナンバー・ディスプレイ | 440円 | 着信時に相手の番号を表示 |
| ナンバー・リクエスト | 220円 | 番号非通知の着信を自動でお断り |
| キャッチホン | 330円 | 通話中の着信を受けられる |
| ボイスワープ | 550円/番号 | かかってきた電話を別の番号へ転送 |
| 追加番号 | 110円/番号 | 1契約で電話番号を追加 |
これらを複数使う場合は、付加サービスがセットになったひかり電話A(エース)(1,650円)のほうがトータルで安くなることがあります。単品で足し算した金額とセット料金を比較して選びましょう。
初期費用・工事費
- 基本工事費(無派遣・宅内工事なし):2,200円
- 同番移行工事費(今の番号を引き継ぐ場合):2,200円/番号
- 派遣工事や交換機等工事が必要な場合は別途加算
多くの光回線では、ひかり電話の開通は光回線本体の工事と同時に行われ、追加の宅内工事が不要(無派遣)なケースが一般的です。実際の費用は申込窓口・住居タイプで変わるため、見積もり時に確認してください。
固定電話番号はそのまま引き継げる?番号ポータビリティの条件
ひかり電話に関する最大の不安が「今の電話番号をそのまま使えるか」です。結論として、条件を満たせば引き継げます。
引き継げる番号・引き継げない番号
引き継ぎ(番号ポータビリティ)の対象になりやすい番号
- NTT東日本・NTT西日本が発番した0AB〜J番号(市外局番から始まる固定電話番号)
- これまで使ってきたアナログ加入電話・INSネット(ISDN)の番号
従来は引き継ぎが難しかった番号
- ひかり電話専用に新しく発番された番号
- 他社のIP電話サービスで発番された番号
大事なポイントは、2025年1月に「双方向番号ポータビリティ」が始まったことです。これにより、従来はNTT東西発番の番号しか移行できなかったところ、ひかり電話専用番号や他社が発番した固定電話番号も、事業者をまたいで引き継げるケースが広がりました。NTT東西から他社へ、他社からNTT東西へ、事業者間での番号移行が可能になっています。
ただし対応状況は事業者やプランごとに異なります。自分の番号が引き継げるかどうかは、必ず移行元・移行先の事業者公式に最新の対応可否を確認してください。
番号を引き継ぐときの注意点
- 番号を引き継ぐ場合、現在のアナログ加入電話・INSネットは解約または休止が必要になることがあります。
- 「電話加入権」がある回線を解約すると加入権は戻りませんが、ひかり電話自体は電話加入権が不要です。
- 同番移行(番号そのまま)には工事費2,200円/番号などがかかる場合があります。
- 引き継ぎ手続きには日数がかかるため、開通日までの通話が途切れないよう段取りを確認しましょう。
ひかり電話は必要?いらない?判断の目安
光回線を申し込むとき、ひかり電話を付けるかどうかは「固定電話番号を残したいか」で判断するのが基本です。
ひかり電話を付けたほうがよい人
- 今の固定電話番号を残したい・引き継ぎたい
- 銀行・役所・取引先などに固定電話番号を登録している
- 110・119などの緊急通報を固定電話から使いたい
- アナログ加入電話の基本料(住宅用1,815〜2,090円)を月550円に下げたい
ひかり電話がいらない人
- 連絡はすべてスマホで完結している
- 固定電話番号を使う予定がない
- 050のIP電話アプリ(緊急通報非対応でも可)で足りる
固定電話を使わない人は、ひかり電話なし(インターネットのみ)の契約にすれば月550円を節約できます。一方で、スマホとのセット割(光×スマホ)の適用条件にひかり電話が含まれる窓口もあるため、割引条件は申込前に確認しましょう。詳しくはスマホセット割で選ぶ光回線もあわせてご覧ください。
ひかり電話の申し込み・乗り換え手順
- 光回線とひかり電話を同時に申し込む:新規で光回線を契約するなら、申込フォームでひかり電話を一緒に選ぶのが最もスムーズです。
- 番号を引き継ぐか決める:今の番号を残す場合は「番号ポータビリティ(同番移行)」を選択。新しい番号でよければ専用番号が割り当てられます。
- 工事日を調整する:多くは光回線の工事と同時。宅内工事なし(無派遣)で済むケースもあります。
- 機器(ホームゲートウェイ等)に電話機を接続:開通後、電話機を所定のポートに差し替えれば利用開始です。
- 旧回線の解約・休止:番号を引き継いだ場合、アナログ加入電話の解約・休止手続きを忘れずに。
他社の光回線・ひかり電話からの乗り換え全体の流れは、光回線の乗り換え完全ガイドで詳しく解説しています。事業者変更で乗り換える場合は事業者変更承諾番号とはもあわせて確認してください。
よくある質問(FAQ)
ひかり電話と固定電話(アナログ加入電話)は何が違う?
使う回線が違います。アナログ加入電話は電話専用の銅線(メタル回線)、ひかり電話は光回線を使います。ひかり電話のほうが基本料・通話料ともに安い傾向で、電話機や市外局番から始まる番号、110・119などの緊急通報はどちらも使えます。
ひかり電話の月額はいくら?
NTT東西の基本プランで月550円(税込)です。通話料は固定電話宛が全国一律3分8.8円。通話量や付加サービスの利用状況によっては、付加サービス込みの「ひかり電話A(エース)月1,650円」などのプランが割安になる場合もあります。最新料金は公式で確認してください。
今使っている固定電話番号はそのまま使える?
NTT東西が発番した市外局番から始まる0AB〜J番号であれば、番号ポータビリティで引き継げるのが基本です。さらに2025年1月開始の双方向番号ポータビリティにより、ひかり電話専用番号や他社発番の番号も移行できるケースが広がりました。対応可否は事業者ごとに異なるため、必ず公式で確認してください。
ひかり電話だけ契約することはできる?
ひかり電話は光回線(インターネット)に付帯するオプションサービスのため、原則として光回線とセットでの契約になります。電話だけを単独で契約することは基本的にできません。
停電のときひかり電話は使える?
ひかり電話は光回線の機器(ホームゲートウェイ等)に電気が必要なため、停電時は使えなくなるのが基本です(一部に停電対策機器あり)。災害・停電時の連絡手段は、充電したスマホなども併用して備えておくと安心です。
ひかり電話は解約・他社へ乗り換えできる?
できます。光回線ごと乗り換える場合は番号を引き継いで移行でき、ひかり電話だけ解約してネットのみに変更することも可能です。解約金や工事費残債が関わる場合があるため、光回線の解約金・違約金を抑えて乗り換える方法もあわせて確認してください。
まとめ|ひかり電話は「番号を残したいか」で判断する
ひかり電話は、光回線を使った固定電話サービスで、基本プラン月550円・固定電話宛3分8.8円とアナログ加入電話(住宅用1,815〜2,090円)より安く使えるのが特徴です。今使っている固定電話番号も、NTT東西発番の0AB〜J番号なら引き継げるのが基本で、2025年1月開始の双方向番号ポータビリティによって引き継げる範囲は広がっています。
固定電話番号を残したい・緊急通報を使いたいなら付ける価値が高く、連絡がスマホで完結する人はひかり電話なしで月550円を節約できます。料金・番号引き継ぎの対応可否は事業者やプランで異なるため、申し込み前に必ず各社の公式情報で最新内容を確認してください。光回線そのものの選び方は光回線おすすめランキング、仕組みの基礎は光回線とはもあわせてご覧ください。
